ねこ握手

つれづれなる…

正月になると思い出すこと

この間、近所の電器屋さんにお掃除ロボットを買いに行ったときのこと。

正月が近かったのでプリンターコーナーが盛況だった。

私がいつも使っているのはエプソンのプリンターだ。
なぜかというと、最初に買ったのがそうだったから。なんてことは無い理由だ。

でも、過去にはエプソンプリンターの販売員のアルバイトをしたこともあるし、それなりに思い入れもある。

あの時は正月やゴールデンウィークなど、節目ごとにアルバイトで電器屋さんをまわっては、販売のお手伝いをしていた。

たいていキャノンの販売員もアルバイトで来ているから数字の競争になる。
実際、売れた数の報告もあったし、シェアが多いかどうかが勝負だったので、頑張って売っていた。

愛想が良い方なので、たいてい僕が行った時は買っていたけど。

負けたときは確か売れすぎて在庫が無くなってしまった3連休最後くらいだったかな。

同じプリンターといっても印刷方式には特許とかの関係もあって全然違うやり方だったから、メリットデメリットがあった。

今は知らないけどエプソンはインクを小さい粒にして大きさを可変させて印刷していたので、写真画像や人物の肌質感など、グラデーションに強く、性能が良かった。

当時のキャノンは写真といえばカメラ技術でつちかった色表現を武器に印刷結果に補正をかけていわゆる人が好みそうな写真出力を得意としていた。

だから、玄人はエプソンを好み、素人はキャノンを好むみたいな売りだった。

実際は、ローエンドモデルに関してはシェア争いがほとんどだったので、単純にお店で一番売れていれば良い場所に置いてもらえてさらに売れるといった関係だったので、必死になって売っていた。

キャノンはバブルジェット方式といって、インクに熱を加えて泡にして印刷する方式だった。これの利点は印刷をするプリントヘッドという部品が小型化できること。

だからキャノンは省スペースだったり、デザインにこだわったところがあって、そういうのが好みのお客さんに良く売れていた。

自分が売る時は、キャノンは絶対に駄目、エプソンが一番みたいなことは言わずに、エプソンの販売員だけども、どちらにもメリットデメリットがあって、お客さんの使用用途によって選んでいいんですよ的なスタンスで売っていた。

そうするとお客さんも信用してくれて結果エプソンが良く売れていた。メーカーを決めて来るお客さんはごく一部で、正月の年賀状用とかで買いに来たり、高齢のお客さんなどは結局勧められた方を買うから、エプソン2:キャノン1くらいの感覚で売ってあげて、結構キャノンのプリンターも売ってあげていたので、お店の人からも感謝されたりしていた。

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絶好調の時は、プリンターを買いに来ていないお客さんにも他の商品を丁寧に説明してあげたらプリンターも買ってくれたり、昼休憩以外ずっと売りっぱなしで記録を作ったこともあった。

主に土日の仕事休みにアルバイトしていたが、忙しくなってからは辞めてしまってもう何年もたった。
今でも電器屋さんでプリンターのコーナーを見るとそんなアルバイトの時を懐かしく思い出す。